大震災巡回慰問開始 白鵬 沿岸部の風景に絶句

[ 2011年6月5日 06:00 ]

岩手県山田町の避難所で横綱土俵入りを行う白鵬

 日本相撲協会による東日本大震災巡回慰問が4日から始まり、横綱・白鵬(26=宮城野部屋)ら幕内上位18人、放駒理事長(元大関・魁傑)ら協会関係者約100人が岩手県山田町と同県大槌町を訪れ、ちゃんこ鍋の炊き出しや横綱土俵入りなどを行った。

 津波で町の沿岸部のほとんどが流されている風景をバスの窓から初めて見た白鵬は「テレビで見ていたのとは全然違う。“えっ”と声を上げてしまった」という。しかし、避難所となっている山田南小学校に約2000人、大槌町ふれあい運動公園には約800人が集まり、土俵入りの際には「よいしょ!」の掛け声が飛び交った。白鵬は「この国の国技である大相撲とこの国の皆さまは絆でつながっているんだと思った」と感想を語った。

 また両町の小、中学生が稽古で使用していた土俵が津波で流されたことを伝え聞くと「それが一番残念。(両町の小、中学生を)東京に招待して(宮城野)部屋で稽古を」と援助プランを口にした。一行はきょう5日に岩手県の大船渡市、陸前高田市を訪れ8日まで宮城、福島の3県の計10カ所を慰問する。 

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2011年6月5日のニュース