李娜ストレート勝ち!アジア勢4大大会初制覇!

[ 2011年6月5日 06:00 ]

全仏オープン女子シングルスで優勝した李娜

全仏オープンテニス第14日

(6月4日 ローランギャロス)
 女子シングルス決勝で第6シードの李娜(29=中国)が前回覇者で第5シードのフランチェスカ・スキアボーネ(30=イタリア)にストレート勝ちし、男女を通じてアジア選手で初めての4大大会優勝を飾った。29歳3カ月の李娜は4大大会初制覇の年長記録としては68年のオープン化(プロ解禁)以降では5番目となる。スキアボーネは05~07年に3連覇したジュスティーヌ・エナン(ベルギー)以来の連覇を逃した。

 100年以上の長い歴史があるテニスの4大大会に、李娜がその名を刻んだ。連覇を狙ったクレー巧者のスキアボーネに速いテンポで主導権を握って快勝。勝利の瞬間、コート上にあおむけになって喜んだ中国人は「やっと勝てたわ。中国でもみんな興奮していると思う」と笑みを浮かべた。

 軽いフットワークと多彩なショットを持つ相手を深いショットで封じ込んだ。1月の全豪オープン決勝は1―2で逆転負けしたが、この日は第1セットを第5ゲームでブレークして先取。第2セットもタイブレークの末に制し「中国のテニスが力をつけたことが証明できた」と胸を張った。

 4位でメダルを逃した北京五輪を最後に国からの支援はなくなったが、高いプロ意識が芽生え、20代後半で成長した。推定収入は3087万元(約3億8000万円)で中国人女子スポーツ選手のトップ。李娜がアジアの枠を超え「LI・NA」の名声を高めた。

 ▼スキアボーネ 李娜は優勝にふさわしい。彼女がいいプレーをした。もっとベースラインに押し込みたかったが、できなかった。

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