東芝、主力温存も大学王者に7トライ快勝

[ 2011年2月14日 06:00 ]

<東芝・帝京大>相手のタックルをものともせず突進する東芝No.8望月(左)

ラグビー日本選手権

(2月13日 秩父宮)
 4強が出そろった。2回戦2試合を行い、トップリーグ(TL)3位の東芝は日本代表ロック大野均(32)ら主力を温存しながら大学選手権2連覇の帝京大を相手に7トライを奪って43―10と快勝。19日の準決勝から登場するTL1位で日本選手権4連覇を狙う三洋電機との対決に弾みをつけた。TL5位の神戸製鋼はトップチャレンジ王者のNTTドコモに6トライを決めて38―0と完封勝ち。準決勝でTL2位のサントリーと対戦する。

 【東芝43―10帝京大】4季ぶりの日本選手権優勝を狙う東芝が、19日の三洋電機戦を前に万全の態勢を整えた。前戦NEC戦で負傷したWTB広瀬主将と日本代表フッカー湯原、ベテランの大野や40歳のFB松田努らを温存。帝京大を一蹴した瀬川監督は「疲労がたまっていた大野らを休ませたかった。若い選手に経験を積ませてよかった」と話した。

 試合は接点で圧倒し、前半22分にSOで今季初先発した吉田良の先制トライで勢いに乗った。26―0で迎えた後半23分に自陣ゴール前で反則を取られた際に、帝京大がトライを狙わずにPGで3点を奪ったため完封勝ちはならず。ゲーム主将を務めたCTB仙波副将は余裕の笑顔で「PGで拍子抜けした。ゴール前で厳しいディフェンスをしたかったので残念だった」と振り返った。

 昨年12月の近鉄戦で足首を捻挫したプロップ桜井が約2カ月ぶりに戦列復帰し、1月のリーグ最終戦のサントリー戦で左手首を骨折したフランカー中居も準決勝に向け調整中。瀬川監督も「三洋戦では今季一番強いメンバーで戦える」と自信を見せた。

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2011年2月14日のニュース