リュージュ死亡事故 五輪組織委が事前に危険認識か

[ 2011年2月9日 10:34 ]

 昨年2月のバンクーバー冬季五輪で死亡事故が起きたリュージュのコースについて、大会組織委員会のファーロング最高経営責任者(CEO=当時)が、五輪約1年前にコースの危険性を認識していたことを示す電子メールを送っていたことが分かった。カナダ放送協会(CBC)電子版が8日、伝えた。

 CBCが情報公開法に基づいて入手した電子メールによると、組織委は2009年3月、国際リュージュ連盟から、スピードが予測より時速20キロほど速いコースであることを知らされた。これを受けて同CEOが「速すぎて重傷者が出る可能性がある」などと記したメールを組織委幹部に送ったという。

 死亡したクマリタシビリ選手(グルジア)の父は「組織委はなぜこのコースでの競技を許可したのか」と訴えている。(共同)

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2011年2月9日のニュース