複数の親方までが関与…中には部屋持ちも

[ 2010年6月17日 06:00 ]

 日本相撲協会が14日に回答を締め切った全協会員対象の賭博のアンケートで、野球賭博への関与を認めた29人のうち、既に明らかになっている大関・琴光喜のほかに、複数の親方や、十両以上の関取もかかわっていたことが16日、相撲協会関係者の話で明らかになった。親方の中には部屋を持つ師匠もいるという。

 相撲協会は16日、監督官庁の文科省に出向き、過去5年以内の賭博行為を申告した65人に対し、厳重注意処分としたことなどを報告。文科省関係者は「賭博を認めた親方に関しては、今のところ軽い賭博と聞いている」と明かした。しかし、力士を育てる立場の親方が暴力団を胴元とする賭博に関与しているとなると、税金面で優遇される公益法人としてのあり方が問われるだけに「(親方については)どの程度の賭博なのか、しっかり調査してもらいたい」と念を押した。

 大関・琴光喜以外に親方の関与も明らかになったことで、角界と賭博の強い関連性がより浮き彫りとなったことは確か。今後の展開次第では、大相撲そのものが存続の危機にさらされる可能性も出てきた。

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2010年6月17日のニュース