遼と同組の60歳ワトソン「若さよりも経験が勝ることも」

[ 2010年6月17日 15:35 ]

練習ラウンドで、ティーショットの調整をするトム・ワトソン

 17日開幕の男子ゴルフのメジャー第2戦、全米オープン選手権で60歳のトム・ワトソン(米国)が、18歳の石川遼、21歳のロリー・マキロイ(英国)との注目の組で予選ラウンドを回る。

 31度目の出場となるワトソンにとって、開催コースのペブルビーチ・リンクスには忘れられない思い出が詰まっている。同コースでの初開催となった1972年大会が、ワトソンにとっても初舞台だった。2度目の開催となった82年大会では、ジャック・ニクラウス(米国)との死闘を制し、全米オープン初制覇。最終日の17番パー3で、グリーン左サイドの難しいラフからチップインバーディーを決め、グリーン上を駆け回ったシーンは、歴史に残る名場面として語り継がれている。

 特別招待での出場を決めたことしを含め、ペブルビーチでの5度の大会をすべて出場したただ一人の選手となる。60歳になった今も実力は一線級。プレーオフでスチュワート・シンク(米国)に敗れ、惜しくも優勝を逃した昨年の全英オープンはまだ記憶に新しい。

 「彼らの年を足して39歳。まだわたしより21歳も若い」と苦笑する石川、マキロイとのラウンドには注目が集まる。だが、ワトソンは「2人ともすばらしい選手だが、今わたしのゲームは好調。時には若さよりも経験が勝ることもある」と自信をのぞかせた。(共同)

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2010年6月17日のニュース