琴光喜 口止め料300万円…1億円要求されていた

[ 2010年6月17日 06:00 ]

 大相撲の野球賭博問題に絡み、警視庁が、野球賭博の口止め料として大関・琴光喜から約300万円を脅し取ったとされる暴力団関係者を、恐喝などの疑いで立件する方針を固めたことが16日、分かった。警視庁は14日の再聴取で琴光喜が事実関係を説明したことから、立件可能と判断した。

 捜査関係者らによると、暴力団関係者は野球賭博に関与していた現役力士の兄とされる。琴光喜が野球賭博の「勝ち金」支払いをこの力士に求めた際、口止め料として現金約300万円を琴光喜から脅し取った疑いが持たれている。さらに、その後も約1億円を要求した疑いがあるという。

 その一方で警視庁は、琴光喜の野球賭博への関与の実態も捜査。野球賭博にかかわった他の28人についても、関与の度合いに応じて書類送検などの対応を検討する。

 ≪琴光喜は姿を見せず≫前日の朝稽古を中止した佐渡ケ嶽部屋はこの日から再開したが、琴光喜本人は姿を見せなかった。佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は琴光喜の稽古再開について「世間を心配させたわけだから、当分はやらない」と話した。千葉県松戸市の琴光喜の自宅には夕方、部屋関係者が出入りしていた。

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2010年6月17日のニュース