遼くん 予選ラウンドはワトソンと同組だ

[ 2010年6月13日 06:00 ]

 米男子ゴルフのメジャー第2戦、全米オープン選手権(17日開幕・米カリフォルニア州ペブルビーチ)の予選ラウンドの組み合わせが11日に発表され、初挑戦の石川遼(18=パナソニック)は60歳のトム・ワトソン(米国)と、ロリー・マキロイ(21=英国)と同組で第1、第2日を回ることが決まった。42歳上の名選手とのラウンドは、石川にとっては熟練の技を吸収する機会となりそうだ。

 初めての全米オープンに備えて米国入りしている石川に、さらにモチベーションを高める知らせが届いた。予選ラウンドでメジャー8勝を誇るワトソンと同組で回ることが決定。これまでT・ウッズ、P・ミケルソン、E・エルスら現在のビッグネームとは回ってきたが、一時代を築いた名選手とは初めてのペアリングとなった。
 18歳の石川に対してワトソンは父・勝美氏(53)より7歳も年上の60歳。飛距離こそレギュラーの選手に見劣りするが、石川が予選落ちした昨年の全英オープンではプレーオフの末に2位。今季もマスターズで18位と健闘し、シニアツアーでも1勝と力を見せつけている。昨年の全英オープン直後に石川は「4日間戦える体力が凄い。どれだけ長い時間努力していたか計り知れない。僕も常に同じリズムでトレーニングを続けてできるだけ長くワトソンのように第一線で活躍したい」と刺激を受けていた。
 ワトソンは今回の会場でもあるペブルビーチで行われた82年の全米オープンでニクラウスを振り切って優勝しており、コースも熟知している。石川にとっては技術、攻略法、ゴルフに対する姿勢などを吸収するうえで最高の教材となりそうだ。
 石川は13日から会場で練習ラウンドを開始する予定。日本出発の際に「ひと回り大きくなって帰ってきたい」と話した18歳は最高の組み合わせを追い風に上位を狙う。

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2010年6月13日のニュース