「全然勝てなかったから…」飯島2年ぶりVに号泣

[ 2010年6月13日 17:50 ]

昨年優勝の諸見里しのぶ(左)からブレザーを着せてもらう飯島茜

飯島茜が逆転!今季初優勝 諸見里は4位

 【サントリー・レディース】ポーカーフェースを貫いていた飯島が、優勝インタビューのマイクを向けられると人目をはばからずに涙を流した。「最近、全然勝てなかったから。ほっとした」。2年ぶりの優勝の喜びをしみじみとかみしめた。

 前半はバーディー発進後に4ボギーで優勝争いに背を向けたが、そこから本領を発揮した。10番で「ラインが見え、入りそうと思った。狙いつつ、寄せつつ、攻めた」と振り返る12メートルのパットを決めてスコアを一つ戻し、12番と15番はともに10メートルを沈めてバーディー。雨の悪条件下で周囲のスコアも伸び悩み「耐えていけば流れがくる」と信じ、粘り抜いた。

 プロテスト合格後は毎年のように勝ってきたものの、昨季は「スイングが分からなくなった」という不調が響き、2位が最高だった。完全復活を目指し、オフはひたすらパットの練習。グリーン上の距離に合わせて自然にフォームを調整できるようになった。

 優勝とともに今夏の全英リコー女子オープン出場権も手中にした。「初めて出たときはバンカー地獄だった。今回はいろいろ準備していい状態で臨みたい」と4年ぶりの大舞台へ瞳を輝かせた。

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2010年6月13日のニュース