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Sランス・伊東 2億円賠償請求 性加害報道巡り女性ら提訴 代理人弁護士は「虚偽告訴」強調

[ 2024年2月20日 04:30 ]

フランス1部   Sランス1ー1RCランス ( 2024年2月18日 )

S・ランスの伊東純也(AP)
Photo By AP

 フランス1部スタッド・ランスの日本代表MF伊東純也(30)から性被害を受けたとして女性2人が刑事告訴したことを巡り、伊東の代理人弁護士を務める加藤博太郎氏(38)が19日、女性らに約2億円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。伊東側は1日にも虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出し、受理されている。

 加藤弁護士によると今回の民事訴訟には女性側に証拠を出させる意図もあり「虚偽告訴と確信している。女性側がいかに矛盾しているかを法廷で明らかにする」と強調した。女性側が告訴を取り下げれば、伊東の日本代表復帰も早まる可能性があるとし、早ければ3月のW杯アジア2次予選での復帰も視野に入れている。

 伊東とは連日、ビデオ通話で対話を続けている。加藤弁護士は「でっち上げの抑止」も目的の一つと言う。選手間にも“書かれ損”による動揺が広がっており「事実無根でも選手生命が終わってしまう。先例をつくってはいけないと思った」と語気を強めた。

 報道した新潮社ではなく、女性らを民事訴訟の対象とした点には「週刊誌からだと慰謝料は200万~300万円程度。共謀で訴えろという人もいたが、週刊誌がちゃんと取材していれば基本的には責任を負わないという判例もある」と説明した。

 伊東を巡っては昨年6月、共に飲食した女性2人が大阪市内のホテルで性被害を受けたとニュースサイト「デイリー新潮」が1月に報じた。伊東側は訴状で性加害行為は一切ないと強調。スポンサー契約を打ち切られたことなどに伴う損害賠償を求めている。


 ≪女性側は反論≫女性側の代理人弁護士は19日、今後の法的手続きで女性らが「受けた被害が真実であることを明らかにしていく」とのコメントを出した。伊東側の提訴などについて「本件の本質である捜査や刑事訴追の手続きに不当な影響を与える」と批判。女性らには金銭による「賠償を求める意向はない」とも主張した。

 ≪先制点アシスト≫伊東は18日のRCランス戦に先発し、性加害報道からチーム復帰2戦目でアシストを記録した。前半41分のカウンターで定位置の右サイドでパスを受け、縦に仕掛けて鋭く低いクロス。味方がニアサイドに飛び込んで先制点を決めた。今季5アシスト目でリードをもたらし後半42分までプレーしたが、勝ち切れないチームは1―1に追いつかれて4試合白星なしとなった。

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