中村俊輔氏「小野伸二は太陽」　引退試合控える「天才」を「天才」が回想「自分にないもの全て持っていた」

2002年の日本対ジャマイカ戦で、小野（左から2人目）の得点を喜ぶ中村（左端）
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　サッカー元日本代表で、コンサドーレ札幌のMF小野伸二（44）が3日、J1最終節の浦和との引退試合（札幌ドーム）に臨む。

　横浜FCの中村俊輔コーチ（45）にとっても小野は唯一無二の存在だった。「マリノスで主将をやった時も、自分は背中で引っ張るタイプだった」という自身に対し、「自然と周りに人が集まって、笑顔で周囲を明るい雰囲気にできる選手だった」という小野を「太陽」と表現。1学年下ながら「自分にないものを全て持っていた」と、今も尊敬してやまない特別な存在だ。

　06年W杯ドイツ大会に出場したジーコジャパンでは、発足直後に中田英、稲本（現南葛SC）を含めた4人で黄金のカルテットを結成。「ポジション争いをするような2人が横並びになった時は、あまりうまくいかない」というサッカー界の定石を覆し、まるでボールで会話するかのように息の合ったプレーでファンを魅了した。

　「（自分を）引き立ててくれて、（自分の良さを）引き出してくれる。一緒にプレーしてプレーレベルが上がるのが、伸二だった」。スパイクを脱いだ2人の天才は今後、また違った形での“コラボ”が期待される。