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中田浩二氏 相手は“ガチ”のアルゼンチン、世界レベルの間合いを体感できたことは収穫

[ 2021年3月26日 22:34 ]

国際親善試合   U-24日本代表 0―1 U-24アルゼンチン代表 ( 2021年3月26日    味スタ )

<U-24日本代表・U-24アルゼンチン代表>後半、悔しそうな表情の久保(撮影・西海健太郎)
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 U―24日本代表は26日、国際親善試合で同アルゼンチン代表と対戦。MF久保建英(19)とMF三笘薫(23)が実戦で初共演も、ともに不発のまま0―1で敗れた。スポニチ本紙評論家で、元日本代表DFの中田浩二氏(41)がこの試合を振り返った。

 オーバーエージを除けばアルゼンチン戦はほぼベストメンバーだし、森保監督はここまで積み上げてきたものを確認しながらJリーグで好調な選手の見極めをしたかったと思う。日本は従来の3バックからA代表と同じ4―2―3―1にした。メンバー的にもこちらの方が合っているし、システムを同じにしたことでオーバーエージが合流しやすくなった。

 アルゼンチンが全力で向かってきたことで日本は五輪本大会へ向けていい指標を得た。1年以上活動していなかったので、積み上げてきたものを思い出すことが一番だったが、チームも個人も多くの課題が見つかった。フィジカルやプレスの強度、相手の間合いやタイミングなど、リーグ戦とは違うものを体感できたし、優勝候補のレベルを知ることができた。それに後半は何度かチャンスをつくり、やれた部分もあった。中を固められてもサイドに展開して2人、3人の連係でいい形をつくれた。東京五輪へ向けてやるべきことが明確になり、中2日の次戦では、どう修正できるか、アルゼンチンにどれだけ近づけるかがポイントになるだろう。

 三笘は前半は守備に追われていい位置でパスを受けられず、得意のドリブルも少なかった。久保もなかなかパスがもらえず、決定的な仕事は少なかった。2人の距離感がよくなり、もっと連係できれば攻撃力は増してくる。練習を重ねれば解決するはず。ここで勝って本大会でつまずくより、ここで目指すべきものが体感できたことがなによりの収穫だった。(元日本代表DF)

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2021年3月26日のニュース