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麻也 W杯へ決意の極秘トレ「イラク戦は本当に大事」

[ 2017年5月28日 05:50 ]

サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也
Photo By スポニチ

 日本代表DF吉田麻也(28=サウサンプトン)が27日、愛知県の中京大グラウンドで決意の極秘トレを行った。1日限定でパーソナルトレーナーを務めた元名古屋FW巻佑樹氏(32)とともにランニングメニューを中心に約1時間半に渡って汗をかき、28日から始まるW杯アジア最終予選イラク戦(6月13日、テヘラン)へ向けた海外組合宿に備えた。

 「(海外組合宿は)過去2年の経験から言うと、先に動いておかないと死ぬ(ほど苦しい)。それにイラク戦は本当に大事。勝てばW杯に近づくし、負けると本当に苦しくなる。(中立地の)テヘランでやる難しさもふまえて、良い準備が大事になるので」と吉田。今回のW杯最終予選全てでセンターバックのコンビを組み続けたDF森重真人(30=FC東京)が落選。負傷中のMF長谷部誠主将(33=フランクフルト)も招集されていない。

 さらには4選手が初招集。イラク戦までは当然ながら「忙しくなる。やることがたくさんあるので」と話すように、新しい相棒との連係構築だけではなく”代理キャプテン”としてピッチ外の仕事も多くなる。「少しでも良い状態で合宿に臨みたいと思ったので、きょう(体を)動かした」。合宿前日から体を動かしたのは周囲への気配りまで見据え、まず自分自身のコンディションを整える意図があった。

 また、初選出となったMF加藤恒平(27=ベロエ・スタラザゴラ)にも大きな期待を寄せている。「ある意味、色々な人の希望となり得る選手。非常にのしかかるものは大きい。国を背負って戦うのは一緒だけど、色々なものを背負っているのは間違いない。僕の同級生にもいる。そういう人の希望になる。すごく楽しみ」と、海外各地で武者修行を続け、J1経験なしから日本代表まで上り詰めた”雑草戦士”がチャンスを生かすことを願った。

 吉田自身は今季サウサンプトンで年明けからレギュラーに定着し、リーグ戦23試合に出場し1得点。3月の代表戦2試合では主将マークも巻いた。今や歴代の日本代表でも屈指の最強センターバックとなった吉田が、28日からの海外組合宿でもチームを牽引する。

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2017年5月28日のニュース