本田　主将で初のフル出場も…ミランでの“冒険”は黒星で幕

セリエＡ最終節   ＡＣミラン１―２カリアリ （ 2017年5月28日 ）

カリアリ戦の前半、競り合うＡＣミランの本田（左）
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　ＡＣミランの日本代表ＦＷ本田圭佑（３０）が今季セリエＡ最終節のアウェー・カリアリ戦にキャプテンマークを巻いて今季初の先発フル出場。リーグ戦での先発は昨年１０月２５日ジェノア戦以来今季２度目。３年半プレーしたＡＣミランでのラストゲームで見せ場を作るなど奮闘したがゴールには絡めず、試合は１―２で敗れてしまった。

　試合前に本田はクラブの公式チャンネル「ミランＴＶ」に「ミランのユニホームを着られて、とても幸せだし、とても光栄に感じている」などとコメント。万感の思いでラストマッチに臨んだ。

　この日は４―３―３の左ＦＷとして先発。前半１７分に速攻から先制されるも同２１分に左ＣＫを蹴って決定機を演出。既に欧州リーグ出場を決めた後の消化試合とあってモチベーションの低いチームのなかで奮闘。

　後半２分にはゴール前で左からきたボールをヒールで流し、ＦＷバッカのシュートをおぜん立て。同８分にもペナルティエリア内の左でボールを受け、フリーのバッカへ横パスを通し好機を演出。しかし、バッカのシュートは味方ＦＷラパドゥーラに当たってしまいゴールならず。

　後半２７分にラパドゥーラのＰＫが決まり同点に追いつくも、その３分後に味方ＤＦのパレッラが退場。数的不利となったことが響き、終了間際にはＤＦピザカーネに決勝点を許し、ミランはシーズン最終戦を黒星で終えることに。

　本田はチーム最多のチャンスクリエイト数を記録するなど“主将”として最後まで精一杯ピッチで戦ったが、惜しくも結果は残せず。少年時代の夢を叶え「ミランの１０番」という重圧を背負い続けた冒険はひとまず幕を降ろす形となった。