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鹿島、首位獲り失敗 縦のバランス崩壊招いた“中盤全員ターンオーバー”

[ 2017年4月9日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ第6節最終日   鹿島0―1C大阪 ( 2017年4月8日    カシマ )

前節から中盤4人を入れ替えて臨んだ(前列左から)永木、レアンドロ、中村(後列左から)昌子、三竿健、鈴木、クォン・スンテ
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 先発6人を入れ替えた鹿島はC大阪に敗れ5試合ぶりの黒星を喫した。敗因は中盤の総取っ換えだった。ボランチとサイドハーフの4人を変更。永木以外の3人は今季リーグ戦初先発。ボランチの三竿健はJ1初先発、右MFのレアンドロに至ってはJリーグデビュー戦だった。

 理由はACLを含めた連戦対策。「代わって入る選手が力をつけてきたのと、(チームが)安定してきたからこそ(変更が)できる」(石井監督)。だが、本番では歯車が狂った。守備の際はブロックを引くC大阪。前を向いてパスを出そうとしたMF永木が下がり気味となり、その後ろで攻守のバランスを取ろうとしたMF三竿健がさらに下がり、両ボランチと2トップの距離が拡大。縦の関係が壊れ、試合勘の無さからかレアンドロと中村の両サイドハーフにはボールが収まらず、中盤のボールロストが目立った。

 この日、起用された中盤の4人は練習では本来の主力組を打ち負かすほどの好パフォーマンスを見せていた。指揮官は中盤の横の関係を重視し、そっくり入れ替えた。だが、試合ではプレッシャーも球際の激しさも違う。横の関係を重視した分、普段合わせる時間の少ない前線とDF陣との縦のバランスが崩れた。「メンバー選びから全て私が決めたこと。今日の敗因は私の責任」。勝てば得失点差で首位になる可能性もあった一戦で3位後退。メンバーを入れ替えながら過密日程を戦う難しさを石井監督は痛感した。

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2017年4月9日のニュース