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俊輔「いや〜勝てた」古巣サポから大ブーイングに「どうしようかな…」

[ 2017年4月9日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ第6節最終日   磐田1―2横浜 ( 2017年4月8日    日産ス )

前半、磐田・中村がクロスを上げる
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 悔しさと手応えが入り交じった“俊輔ダービー”だった。今季横浜から移籍した磐田のMF中村俊にとってこの日は古巣との初対決。0―1の前半34分には絶妙な左CKをゴール前に入れ、相手に触られたもののDF大井の同点弾を演出した。1―2後半ロスタイムにも右CKから決定機をつくった。だが、一歩及ばず、試合後は「いや〜勝てた」と思わず本音を漏らした。

 くしくも、この日は横浜の25周年記念試合。中村俊は昨季まで約13年にわたって活躍し、数々の記録をトリコロールの歴史に刻んできた。だが、昨オフに葛藤の末に、生まれ育った町、誰より愛着のあったチームを去る決断を下した。メンバー紹介で拍手を送ってくれた古巣サポーターも、前半10分のファーストタッチでは大ブーイング。試合後に心境を問われ「どうしようかなあ…。まあ勝ちたかったですね」と古巣への複雑な思いはこの日も心の奥にしまった。

 大井が「俊さんを支えたかった」と話すようにチームメートはそんな中村俊の思いをしっかり受け止めた。一方で昨季までのチームメートも容赦ない激しいプレーで応戦。意地と意地がぶつかりあった。「負けは負けだけど、アグレッシブに前に行けた場面が何回もあった」。敗れはしたものの、お互い多くの決定機が生まれた。中村俊の“凱旋”にふさわしい戦いだった。

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2017年4月9日のニュース