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インテル 成績不振でデブール監督解任へ 後任にステファノ・ピオリ氏ら浮上

[ 2016年11月1日 11:26 ]

インテル・ミラノのフランク・デブール監督

 日本代表DF長友佑都(30)の所属するインテル・ミラノのフランク・デブール監督(46)が、成績不振により1日にも解任されることが確実になったと30日付の電子版コリエレ・デラ・セーラ紙が報じた。同紙によると、イタリア時間で1日の午前中にも正式発表される見通しで、2日後に迫る3日の欧州リーグの敵地サウサンプトン戦はユースのステファノ・ヴェッキ監督(45)が1試合限定で指揮を執る見通しという。

 デブール監督は今季開幕直前にチームを去った前監督のロベルト・マンチーニ氏の後釜として就任。昨季までオランダの名門アヤックスを率いた手腕に期待が集まったが、王者・ユベントスに勝利した以外は目立った成績を上げられず、30日のサンプドリア戦も0-1で敗れた。これで公式戦14試合で7敗となり、筆頭株主の中国・蘇寧グループがデブール監督の解任をついに決断したという。

 同紙によれば、マンチーニ氏がチームを去った昨夏、イタリア人のピエロ・アウジリオ強化部長はオランダ人指揮官の招へいに反対の意を示し、元イタリア代表監督で、現バレンシアのチェザレ・プランデッリ監督(59)、または前ローマ監督で、マルセイユのガルシア監督(52)を推薦したという。だが、インドネシア人のトヒル会長と同会長の右腕・最高経営責任者のマイケル・ボーリングブローク氏はその声に耳を傾けず、デブール監督を半ば強引に招へい、今回も最後までデブール続投を推したのが、ボーリングブローク氏だったという。

 だが、今回は業を煮やした蘇寧グループがついに介入。筆頭株主の持つ強権を行使しデブール監督の解任を決断した模様だ。同紙はそのことで、前筆頭株主のトヒル会長と現筆頭株主の中国陣営の関係が悪化したとの見方を示している。

 後任に関しては、イタリア人陣営は今回オランダ人指揮官で失敗したこともあり、少なくとも今季はつなぎ役としてイタリア人指揮官を推しているようで、来季の欧州CL出場権を獲得した場合に来季続投の条件に就任に意欲を見せているステファノ・ピオリ氏(51)、前スォオンジー監督のフランチェスコ・グイドリン氏(61)が浮上している模様。一方で中国人陣営は、ポルトガル人のビラス・ボアス氏(39)、クラブOBで前パリSG監督のローラン・ブラン氏(50)ら外国籍の著名監督をプッシュしていると報じられている。

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2016年11月1日のニュース