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蛍、天国の「秀じい」に感謝のプレー 肉体の下地つくってくれた…

[ 2016年10月7日 10:29 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月6日    埼玉 )

<日本・イラク>後半、決勝ゴールを決めた山口を祝福する長谷部
Photo By スポニチ

 天国の「秀じい」も、山口蛍の活躍を喜んだに違いない。今年7月27日、C大阪の選手寮長で「秀じい」の愛称で親しまれた秀島弘さん(享年77)が肺炎により逝去した。三重県から片道2時間をかけてC大阪U―15の練習場に通っていた山口は、中学生の頃から週末は寮に寝泊まりし、高校からは完全な寮生となった。息子のように接していた秀島さんが、生前、昔のことを懐かしんでいたことを思い出す。

 「何せ蛍は食べ物の好き嫌いが多くてね。野菜嫌いなのに生野菜は食べたり、エビを食べないのにエビフライは食べたり。でも、あの子はかわいくてね。だからハッパをかけることもあったし、もやしみたいな細い子が、本当に大きくなった」。かつて有馬温泉の老舗旅館「兵衛向陽閣」で総料理長を務めた秀島さんの手料理が、世界の舞台でも通用する体の下地となっている。言葉で尽くせない感謝をプレーに込めた。

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2016年10月7日のニュース