×

先発は俺!元気2戦連発 オシャレ右足ヒールで股抜き先制弾

[ 2016年10月7日 05:30 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月6日    埼玉 )

<日本・イラク>前半26分、右足ヒールで鮮やかに先制弾を決める原口
Photo By スポニチ

 おしゃれな先制弾は、右のヒールで流して決めた。前半26分。敵陣深いエリアで相手ボールを奪った原口は、すかさず右に展開。次の瞬間、約80メートル先のゴールに向かって全力で走った。本田→清武と渡ったボールが返ってくる。相手GKの前に入り、右ヒールでコースを変えた。9月6日のタイ戦に続き、W杯最終予選で2戦連発だ。

 長い距離を走って決めた一撃。「僕が奪って(本田)圭佑君、清君(清武)が崩して僕がニアに入っていく。あれだけ速い攻撃ができればどの相手にもチャンスになる。自分の良さが出た」。欧州組が軒並み出場機会を失う中、開幕から6戦フル出場。現在2位と好調ヘルタの攻撃の中核を担う。その実績をピッチの上で証明した。

 14年1月から取り組む肉体改造の成果と言っていい。元陸上110メートル障害のアテネ五輪代表の谷川聡・筑波大講師と契約し、この2年は体幹の強化、フォーム改造に着手した。今季はラン数、スプリント数でチーム1位。1日のハンブルガーSV戦ではデュエル(1対1)でも65・2%の勝率。まさにハリルの申し子に成長してきた。

 イラクは15年6月の親善試合で代表初ゴールを決めた相手。相性の良さも生きていた。それでも「まだ続けたい。点は取ったけど、それ以外はあまり…。90分を通して質を高めないと」と慢心はない。日本代表でも最激戦区と言われる2列目。左サイドが原口の聖域となってきた。

 ≪カズ以来2人目W杯予選で先制×2≫MF原口が前半26分に9月6日・タイ戦に続いての2試合連続先制ゴール。W杯最終予選での2試合連続先制弾は、94年大会最終予選(93年10月・ドーハ)でFW三浦知良が北朝鮮戦(○3―0)韓国戦(○1―0)イラク戦(△2―2)で3試合連続先制弾を決めて以来、史上2人目。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月7日のニュース