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【加茂周の視点】メンバー固定化に疑問…積極的に選手試しチームに風を

[ 2016年10月7日 08:00 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月6日    埼玉 )

<日本・イラク>後半、途中交代の本田とハリルホジッチ監督(左)
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 最後まで諦めずに攻めたことが勝利につながったが、メンバーには疑問が残った。9月のW杯予選で内容が良くなかったのに、今回もほぼ同じ。メンバーが固定化していることが、チームの活性化を妨げている。

 4人の攻撃陣はそろって所属チームで出場機会に恵まれていない。岡崎は守備で頑張っていたがシュートの切れがなく、本田も決定機に決めきれずにいまひとつだった。やはり試合勘がないのは顕著だった。DFの4人も切れがなく、不安定で、特に両サイドバックの攻撃力は物足りなかった。もっとクロスの精度が高くないと鋭い攻撃にはつながらない。

 柏木や原口、交代出場の山口ら、使えばいいプレーをする選手は多い。以前から代表に定着している選手、欧州でプレーしている選手を重視するのはよく分かる。だが、Jリーグでやっていてコンディションがいい選手にもっと目を向けて、選手同士を競争させてチームとしての力を上げる方がいいと思う。積極的に選手を試して、風を入れた方がいい。(元日本代表監督)

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2016年10月7日のニュース