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G大阪、新スタジアム連敗止めた!遠藤V弾 “AU”つないだ

[ 2016年5月14日 05:30 ]

<G大阪・磐田>後半21分、ゴールを決め両手でガッツポーズの遠藤

明治安田生命J1第1S第12節 G大阪2―1磐田

(5月13日 吹田S)
 明治安田生命J1第1ステージ第12節3試合が13日に各地で行われ、G大阪はホームで磐田に2―1と逆転勝ちした。後半21分に元日本代表MF遠藤保仁(36)が逆転弾。J1通算99得点目となる今季初得点を挙げ、新スタジアムでの連敗を「5」でストップさせた。ホームで柏と対戦した広島はスコアレスドロー。FC東京も鳥栖と引き分けた。

 自分探しの問いに対する明確な答えだった。前半45分に宇佐美への正確なパスで同点弾を演出。後半21分には裏のスペースに抜け出して逆転弾を決めた。新スタジアムでは公式戦6試合ぶりの勝利。今季初の逆転で公式戦4試合ぶりの勝ち星の中心には遠藤がいた。

 磐田戦前。長谷川監督は「相手どうこうではなく、自分探しの戦いですね」と話した。今季リーグ10試合9得点。新加入のMFアデミウソンがフィットせず、日本代表FW宇佐美も2得点止まり。迫力のある攻撃はナリを潜め続けた。そんな中、指揮官が選択したのがトップ下・遠藤だった。

 「パトリック以外は自由にやろうと話した」と遠藤。左に宇佐美、右にアデミウソンの布陣でスタートしたが時に下がってスペースをつくり、狭いスペースでもパスを通しリズムをつくった。アデミウソンの同点弾をアシストした宇佐美が「真ん中でキープしてくれた」と話せば、アデミウソンも「クオリティーが高く、プレーがしやすかった」と絶賛した。宇佐美とアデミウソンが絡んだ得点は初。今まで不通だった“AU”をつないだ背番号7に、指揮官も「今まではなかなか起点がつくれなかった。そこで遠藤が入ることで連動して動けるようになり、サイドバックも上がれるようになった」と目尻を下げた。

 そして逆転弾を決めた後はサポーターが待つゴール裏に向かって絶叫。「あれはパフォーマンスです。サポーターの方もフラストレーションがたまっていただろうし」とホームでの勝利に飢えたファンをも一つにした。試合後のインタビューでは「これから」と少しためて「巻き返します!」と力を込めた。プロ19年目。J1通算100得点に王手をかけたベテランが反攻の旗印となる。

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