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【鈴木啓太の視点】浦和好調の要因は柏木 ボランチも前の仕事もできる存在

[ 2016年5月9日 09:50 ]

浦和は柏木、安部、遠藤のセンターがしっかりしチームとして成長を実感させた

 大宮に主導権を握られそうな中で決めた柏木のゴールが全てだった。前半終了間際に早いリスタートから大宮にクリアされたボールを柏木が長い距離を走ってプレッシャーをかけて奪い返し、武藤とのワンツーから右足で決めた。序盤からサイドを有効活用して攻めていたものの、精度を欠いて決定的な形まで行かず、大宮のカウンターにはまっていた時間帯。先手が取れたことは大きかった。

 浦和は柏木、阿部、遠藤のセンターがしっかりしていることが好調の要因だが、特に柏木が機能し、ゲームをコントロールしていることが大きい。浦和のボランチは少し特殊な動きをするが、ボールを引き出したり、前線の3人にいかにいいボールを送るかがポイント。サイドに人を多く配置するのでセカンドボールへの反応や、広いエリアをカバーする運動量や予測力なども求められる。柏木はボランチも前の仕事もできる力があるのでより前の3人にいい形で配球できる。厳しい試合だったが浦和はチームとして成長を実感した試合だと思う。 (元日本代表MF)

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2016年5月9日のニュース