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浦和・槙野 28歳最終戦“さいたまダービー”でゴール宣言

[ 2016年5月8日 10:04 ]

「気迫で大宮をぶっ潰せ!」と書かれた横断幕を背に練習に汗を流す槙野(右はペトロヴィッチ監督)

明治安田生命J1第1S第11節 浦和―大宮

(5月8日 NACK)
 J1首位の浦和は8日、大宮との2季ぶりとなる“さいたまダービー”に臨む。11日に29歳となる日本代表DF槙野智章は今節が28歳ラストマッチ。守備だけではなく今季初得点で勝利に貢献し、20代最後の一年に向けて弾みをつけるべく意気込んだ。

 さいたまダービーの主役は譲らない。11日に29回目の誕生日を迎える槙野は「ゴールを決めて、29歳はプライベートでも“ゴール”を決める」と宣言した。浦和の一員として、そして日本代表として突っ走った28歳でのラストマッチ。20代最後の一年をバラ色にするためにも?景気づけのゴールを狙う。

 特別なダービーだからこそ、千両役者の血が騒ぐ。「ただの一戦だと思っていない。毎試合、ドラマチックなことが起きている。記憶に残るゲームにできれば」と槙野は言う。7日から練習場に「気迫で大宮をぶっ潰(つぶ)せ!」と書かれた横断幕が掲げられるなどサポーターの熱は上がっており、「街の外でも感じ取っている」と気持ちの高ぶりを明かす。ゴールへの高い意欲を示しながらも、今季はいまだ無得点。前売り券が2分で完売したという注目カードで今季初のリーグ4連勝を導く一撃を叩き込む。

 大宮が昨季J2に降格していたため、2季ぶりの開催となるさいたまダービーは現在、浦和が3連勝中。リーグ首位と昇格組の組み合わせだが、警戒を解くことはない。欧州サッカーをくまなくチェックする槙野は、劣勢の予想からバルセロナ、バイエルンMを撃破して欧州CL決勝に進んだAマドリードを引き合いに「いい例、悪い例も見ている」と話す。勝負の世界がどうなるかは分からない。「逆にチャレンジャーの気持ちで臨む」と自身を奮い立たせた。

 ACLでは決勝トーナメントに進出し、リーグ戦では1試合未消化ながら首位を走る。「悔しいことを経験して、今の成績や(チームの)質は自信がある。自分たちには我慢して、はね返すメンタルがある。それは大宮より抜けている」。29歳を迎える“アラサー槙野”が、円熟のプレーで違いを見せる。

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2016年5月8日のニュース