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【J1記者推し】駒井善成 浦和移籍で再び輝くプラチナ世代

[ 2016年2月20日 11:05 ]

J2京都から完全移籍で浦和に新加入した注目株の駒井

 07年ACL以来のタイトルに飢えた浦和の攻撃を、さらに活性化させるのが駒井だ。J2京都から完全移籍で加入した注目株。GK以外はプレー可能という万能型で、浦和ではウイングバック、シャドーストライカー、ボランチなどでの活躍が期待される。今季2度のキャンプでも多くのポジションで試され、「いろんなところをやって見えてきたものがある」と戦術理解を深めた様子だ。

 一番の武器は切れ味鋭いドリブル。J2京都時代は“古都のメッシ”の異名を取った。その技術にペトロヴィッチ監督も注目。昨季はオファーこそしなかったが、数年前から遠藤とともに首脳陣が目を付けた逸材だった。生まれ育った京都での生活を捨て、J屈指の戦力を誇る人気クラブへの移籍を決断。「このチームで優勝できるように頑張って認められる存在になりたい」。昨季にブレークした武藤や関根に加え、梅崎や高木ら、多くのドリブラーがそろう浦和で、新たな選手像をつくり上げる。

 浦和での飛躍は、夢の日本代表にも直結する。92年生まれのプラチナ世代。小学生の頃には京都選抜チームでともにプレーした経験もある宇佐美(G大阪)に「天才」と評されたが、今では立場が逆転した。宇佐美だけでなく武藤(マインツ)や柴崎(鹿島)ら同世代が日の丸を背負って活躍している。「それは一つの大きなモチベーション。早く追いついて、追い越せるように頑張りたい」。槙野や柏木、西川らの日本代表が在籍する浦和への門を叩いた決意には、代表への強い思いもこもっている。

 昨季は新加入の武藤が急成長を遂げ、日本代表まで上り詰めた。J1を戦うのも初めての23歳が、次なる“浦和ドリーム”をつかみ取る。

 ◆駒井 善成(こまい・よしあき)1992年(平4)6月6日、京都市生まれの23歳。J2京都ジュニア、U―15、U―18を経て10年に2種登録されて11年にトップチームに昇格。主将を務めるなど主力として活躍し、在籍5年間でJ2通算171試合15得点。天皇杯通算12試合3得点。1メートル68、64キロ。血液型O。利き足は右。背番号は18。

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2016年2月20日のニュース