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【J1記者推し】湘南・神谷優太 雪上練習効果で定位置狙う18歳

[ 2016年2月9日 13:30 ]

20年東京五輪世代のMF神谷

 J1リーグは、いよいよ27日に開幕する。スポニチでは18クラブの担当記者が一推し選手を紹介。本日から開幕直前まで集中連載する。第1回は昨季年間8位から、さらなる飛躍を狙う湘南。チーム唯一の高卒新人で、20年東京五輪世代のMF神谷優太(18)にスポットを当てた。

 伸び盛りの18歳・神谷が、1年目から定位置争いに割って入る。自ら「全てが持ち味」と話すように、決定的なパス、切れのあるドリブル、強烈なミドルシュートとさまざまな武器を持つアタッカー。「1年目の目標はスタメンに定着すること。ビビらずひたむきに練習して、チャンスを逃さずにつかみ取りたい」と、ルーキーイヤーから勝負を懸ける覚悟だ。

 小6で東京Vの下部組織に入団し、ジュニアユース、ユースと順調に昇格。だが高校2年の1月、あえて厳しい環境に身を置こうと都内の高校から青森山田に転校し、クラブチームから部活に活動の場を移した。合流初日から、雪の積もったピッチでのサッカー。慣れない環境での練習に全身の筋肉がつったが、一方で「厳しい環境に出合えてうれしかった」という。「雪の上は砂浜で走るよりもきつい。雪がまだ固まっていないところだと、はまったりするので、かなり足腰は鍛えられた」。試合終盤まで走りきるスタミナを身に付け、今冬の全国選手権では全5試合にフル出場。合流から約1カ月がたち、豊富な運動量をベースとする“湘南スタイル”にも徐々に適応している。

 昨季の湘南の試合で印象に残っている一戦がある。浦和との開幕戦だ。1―3で敗れたものの前半は素早い攻守の切り替えで圧倒。ひるむことなく“湘南スタイル”を貫く姿を映像で見て「凄く感動した」という。「自分がゴールを決めて、味方にもゴールを決めさせられる選手になりたい」。チョウ・キジェ監督からも「“1年目だから1年間プロの水に慣れろよ”と言うつもりもない。我々の戦力としてやってほしい」と期待を寄せられるルーキーが、湘南に新たな風を吹き込む。

 ◆神谷 優太(かみや・ゆうた)1997年(平9)4月24日、山形県生まれの18歳。OSAフォルトナ山形、SFCジェラーレを経て小6から東京Vの下部組織に入団し、ジュニアユース、ユースと昇格。15年1月に青森山田高へ転入。高3時には全国選手権4強、高円宮杯U―18プレミアリーグ東地区2位。元U―15、16日本代表。1メートル76、67キロ。利き足は右。血液型O。

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2016年2月9日のニュース