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星稜・阿部主将 4大会連続の4強導く“意地”の2発

[ 2016年1月6日 05:30 ]

<星稜・明徳義塾>前半40分、ゴールを決めた大倉(左)に飛びつく阿部主将

第94回全国高校サッカー準々決勝 星稜3―0明徳義塾

(1月5日 駒沢)
 阿部主将が星稜(石川)を4年連続4強に導いた。前半26分、ペナルティーエリア内でMF根来が倒されると同時に相手DFが一発退場。MF阿部はこのPKを右隅に決めて先制点をもたらした。後半14分にもダメ押しゴールを挙げ「PKは自信はあった。流れが変わった」と胸を張った。

 1メートル65の小柄なMFは昨年大会でも初戦から先発で出場。しかし準決勝の日大藤沢戦で途中出場にとどまると決勝の前橋育英戦は出番はなかった。初優勝の歓喜とともに味わった複雑な思い。「準決勝はヤマ場。あの悔しい思いを持って今年1年を頑張ってきた」と巡ってきた雪辱の舞台に気持ちを高ぶらせた。

 この日、鳥栖FW豊田陽平(30)がスタンド観戦。昨年に続き今大会前には佐賀牛の差し入れをして後輩たちを鼓舞しただけに、「間違いなく効果はあったでしょう。母校のために何かしたかった」と喜んだ。松井秀喜が92年夏の甲子園で5敬遠されて敗れた因縁の相手を下し、準決勝で東福岡と対戦する。河崎監督は「200%ぐらいやらないと勝てない相手。穴はないけど、チャンスになるところを探したい」と気を引き締めた。

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