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GK川口、J3相模原へ 41歳レジェンドGK来季も現役続行

[ 2015年12月25日 05:55 ]

フランスW杯から17年。6つ目のクラブと合意間近の川口

 J3相模原が来季補強の目玉として今季限りでJ2岐阜を退団する元日本代表GK川口能活(40)を獲得することが24日、分かった。複数の関係者によれば獲得交渉は順調に進められ、条件面では契約延長を見据えた1年契約で大筋合意。一両日中にも正式発表される見込みとなった。

 日本が誇るレジェンドGKの新天地が確定した。不惑を迎えたが、ゴール前での俊敏な反応、代名詞とも言える鋭い“飛び出し”は衰え知らず。今季もJ2岐阜で開幕スタメンに名を連ねた。4月中旬にはプロ入り後初めて右膝を痛めて長期離脱を余儀なくされたが、11月23日、最終節の福岡戦では7カ月ぶりにフル出場し見事にカムバック。健在ぶりを示した。

 相模原の幹部もプレー内容はチェック。今季はJ3で4位になった一方で失点は51(9位)と守備面の整備が急務となる中、動くのも早かった。同幹部は「(川口は)このまま終わるような選手ではない。経験、人間的にも素晴らしい」と水面下で獲得を準備、交渉は一気に進んだ。「契約延長の話も進める準備がある」と最大限の評価でチームに迎える。

 相模原は川口と同じ清水商(現清水桜が丘)OBで元日本代表MF望月重良氏(42)が代表を務め、近い将来のJ2ライセンス取得と昇格という大きな目標を持つ。歴代GK最多となる国際Aマッチ出場116戦、98、02、06、10年と日本代表歴代最多4度のW杯出場を誇る川口にとっても魅力的なクラブだった。現在も国内トップクラスの人気、知名度を持つ守護神がJ3を舞台に新たな挑戦を始める。

 ◆川口 能活(かわぐち・よしかつ)1975年(昭50)8月15日生まれ、静岡県富士市出身の40歳。清水商から94年横浜入り。95年に優勝、その後、ポーツマス、ノアシェラン、磐田を経て昨季からJ2岐阜。J1通算421戦、J2通算43戦出場。96年アトランタ五輪のブラジル戦では28本のシュートを防いで1―0の勝利。“マイアミの奇跡”の立役者となった。日本代表でも国際Aマッチ通算116戦出場。00、04年アジア杯制覇。1メートル80、77キロ。

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