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宇佐美 広島堅守崩す!決定力取り戻しCS先勝導くぞ

[ 2015年12月2日 05:30 ]

チャンピオンシップ第1戦へ向け意気込みを語る宇佐美

 広島とG大阪の対戦となったチャンピオンシップ(CS)決勝の第1戦が2日、大阪府吹田市の万博陸上競技場で開催される。第1戦をホームで迎えるG大阪は1日、非公開で調整。リーグ最少失点の相手にFW宇佐美貴史(23)の久々ゴールに期待がかかる。

 広島の堅守に穴をあけるのは、やはりエースと呼ばれる男の爆発力しかない。

 「自分が結果を出して盛り上げたい。自分を乗せてチームを乗せて、ファンの皆さんも乗せる」。愛着ある万博での最後の主催試合を前にして、宇佐美は静かに闘志を燃やした。

 数字上は圧倒的にガンバの不利だ。年間勝ち点でリーグ過去最高をたたき出した広島は、リーグ最多の73得点を挙げるとともに失点もリーグ最小の30。長谷川監督は「バランス的にスキのないチーム。チャンピオンチームだから当然ですけど、やっかいですね」と、その力を認めた。

 そのうえで指揮官が期待するのが、堅固な組織力を超越する個人力だ。昨季のナビスコ杯決勝で広島を撃破した際には、相手の森保監督をして「規格外だった」と言わしめたFWパトリックの大活躍があった。11月28日の準決勝・浦和戦で120分間の激闘を繰り広げ、今回の決勝を前にして誰もが万全の状態からはほど遠い。しかし後半27分にベンチに下がった宇佐美だけは余力十分。規格外のプレーを誰よりも期待されている。

 ただ、背番号39の実情は厳しい。クラブの公式戦では10試合連続ノーゴール中。しかもACL準決勝・広州恒大戦(10月21日)でスタメン落ち、CS準決勝の浦和戦の後半途中にベンチに下げられたりと、特に重要な一戦での存在感が薄くなってきている。

 「レッズ戦は何もしていないので自分が結果を残さないといけない。まずホームで勝つことを意識する」と必勝を誓う背番号39。キレのあるドリブルと日本人離れしたシュート技術を取り戻してチームに先勝をもたらす。

 ▽Jリーグチャンピオンシップ J1リーグの年間王者決定戦で、04年以来11年ぶりに復活。93~04年(1ステージ制の96年除く)は第1ステージと第2ステージの優勝クラブで争われた。今季は各ステージ覇者、年間上位3チームに出場権が与えられ、最大5チームに出場の可能性がある中、年間1位&第2ステージ優勝の広島、年間2位&第1ステージ優勝の浦和、年間3位のG大阪の3クラブが出場。決勝はホーム&アウェーで行われ、勝利数の多いチームが優勝。1勝1敗もしくは2分けの場合は(1)総得点(2)アウェーゴール数(3)第2戦終了後30分(15分ハーフ)の延長戦を実施。延長戦で決着しない場合はPK戦を行う。

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2015年12月2日のニュース