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第2S8戦全勝!広島 不敗敵地の勢いそのまま寿人弾で先勝だ

[ 2015年12月2日 05:30 ]

G大阪戦に向け、調整する佐藤(左端)、青山(右端)ら広島イレブン

 広島とG大阪の対戦となったチャンピオンシップ(CS)決勝の第1戦が2日、大阪府吹田市の万博記念競技場で開催される。年間勝ち点1位の広島は1日、エースのFW佐藤寿人(32)らが地元で最終調整し戦地入り。第2ステージのアウェー戦8戦全勝の自信を胸に先勝を狙う。一方、ホームに迎えるG大阪はリーグ3位からの下克上を誓った。

【J1年間順位表】

 年間最多勝ち点の広島が自信と手応えを胸に最終調整を終えた。エディオンスタジアムでの練習は狭いコートでの紅白戦など約1時間のメニューを消化。選手として94年のCSを経験した森保監督は「凄くワクワクしている。結束力と団結力を持って戦えば良い結果が出ると思っているし、チャレンジャー精神を持って、まずは第1戦に持っている力を出してほしい」と思いを語った。

 闘志をみなぎらせるのが1トップで先発予定のエース佐藤だ。昨季3冠王者のG大阪との対戦を前に「一番タフで厳しいシーズンを送ったガンバがここに来たのは力があるから。それを乗り越えないと真の王者になれないし、乗り越えたい」と意気込んだ。

 最終節湘南戦でJ1通算157得点目を決め、中山雅史(現JFL沼津)の持つ最多記録に並んだ。気持ち新たに臨む初体験のCSは、憧れの先輩が過去に通算7得点を挙げている大舞台。「ゴールを決めるイメージはできている。中山さんの7つのゴールには及ばないけど、その輝きを自分も残したい」。記録ではなく、今度は記憶に残るゴールでスポットライトを浴びる考えだ。

 データも広島を後押しする。第2ステージ優勝を果たし、年間1位にも輝いた今季。リーグ最多73得点と同最少30失点も記録するなど、攻守にわたって圧倒的な数字を残してきた。中でも際立っているのがアウェーでの強さだ。第2ステージは敵地で無敵の8戦全勝。シーズンを通しても13勝3分け1敗で、17試合でわずか1度しか土をつけられていない。11月7日に行われたアウェーG大阪戦は2―0で完勝。万博で00年以来となる15年ぶりのリーグ戦勝利を挙げるなど、負の歴史にもピリオドを打った。指揮官は「これまでのアウェーでは良い戦いができている。ガンバ以上にタフに粘り強く戦いたい」と言葉に力を込めた。エースを中心に敵地で先手を奪う。そうすれば、ホームでの歓喜が待っている。

 ▽Jリーグチャンピオンシップ J1リーグの年間王者決定戦で、04年以来11年ぶりに復活。93~04年(1ステージ制の96年除く)は第1ステージと第2ステージの優勝クラブで争われた。今季は各ステージ覇者、年間上位3チームに出場権が与えられ、最大5チームに出場の可能性がある中、年間1位&第2ステージ優勝の広島、年間2位&第1ステージ優勝の浦和、年間3位のG大阪の3クラブが出場。決勝はホーム&アウェーで行われ、勝利数の多いチームが優勝。1勝1敗もしくは2分けの場合は(1)総得点(2)アウェーゴール数(3)第2戦終了後30分(15分ハーフ)の延長戦を実施。延長戦で決着しない場合はPK戦を行う。

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2015年12月2日のニュース