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柏 ホームで3失点惨敗…意地の工藤弾もACL4強へ黄信号

[ 2015年8月26日 05:30 ]

広州恒大に敗れ、さえない表情の柏イレブン

 ACL準々決勝第1戦は2試合が25日に行われ、柏はホームで広州恒大(中国)に1―3で敗れた。前半5分にFKからのオウンゴールで先制を許すなどセットプレーから3失点。後半44分にFW工藤壮人(25)のACL通算10得点目となるゴールで1点を返すのが精いっぱいだった。第2戦は9月15日に広州で行われる。

 個人能力の差を、まざまざと見せつけられた。柏は0―1の前半40分、ゴールほぼ正面、約30メートルの距離から直接FKのピンチ。相手MFパウリーニョの右足から放たれたボールはシュート回転がかかりゴール左上に突き刺さった。GK菅野が一歩も動けないミラクル弾。前半5分には右FK、後半13分にもショートCKからゴールを割られ、セットプレーからの3失点で沈んだ。

 吉田監督は「悔しいが、悲観はしていない」と前を向いたが、前半はシュート0。後半44分に右CKから工藤の右足弾で1点を返すのが精いっぱいだった。広州恒大には、13年の準決勝で2戦合計1―8で大敗した。満員の観衆の前で雪辱を期したが、左大腿部に違和感を抱える大谷主将の欠場も響き、返り討ちにされた。

 アウェーでの第2戦は9月15日。工藤は「最初に1点を取れば可能性はある」と諦めていないが、逆転には最低でも3得点が必要になる。移籍情報サイト「トランスファー・マルクト」が発表する広州恒大の所属選手の市場価値(年俸、契約年数、違約金などを基に算出)は約68億円。生え抜き選手の多い柏は約17億円で3分の1にも満たない。アジアの銀河系軍団の前に、Jリーグの誇る育成クラブが屈した。

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