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岡崎プレミア初ゴール!日本人5人目 跳ね返りを“らしく”頭で

[ 2015年8月16日 05:30 ]

<ウェストハム・レスター>前半27分、跳ね返ったボールをヘディングで押し込み、プレミアリーグ移籍初ゴールを決める岡崎(AP)

プレミアリーグ第2節 レスター2―1ウェストハム

(8月15日)
 レスターの日本代表FW岡崎慎司(29)が15日の敵地ウェストハム戦で移籍後初ゴールを決めた。前半27分に自らのシュートのこぼれ球を頭で押し込んだ。プレミアリーグのデビュー2試合目での得点は、12年8月に当時マンチェスター・ユナイテッドに移籍した日本代表MF香川真司(26=現ドルトムント)に並んで日本人最速記録となった。2―1で勝ったレスターは、18年ぶりの開幕2連勝を飾った。

 電光石火の一撃だった。前半27分、ハーフウエーラインからのロングボールが合図となり、レスターが速攻を仕掛ける。岡崎はその絶好機を見逃さなかった。中央を猛然と走ると、バーディーの左からのクロスに右足アウトサイドでシュート。GKに阻まれたが、ここからが真骨頂だ。浮いたボールに瞬時に反応し、勢いよくジャンプすると、得意のヘディングシュートを沈めた。泥臭さ、諦めない気持ち。ゴールへの執念。“らしさ”の凝縮されたプレミア初得点に、自然と笑みがはじけた。

 勢いは止まらない。前半38分には左サイドでボールをキープし、DF陣を引きつけてパスを出し、マフレズの2点目の起点となった。2点に絡んだ後はこぼれ球に頭から突っ込み、相手に蹴られるアクシデントもあった。頭部を負傷した影響もあったのか後半17分に退いたが、マインツから殴り込みをかけた日本のサムライが、実に18年ぶりのレスターの開幕2連勝を呼び込んだ。

 2人のシンジが肩を並べた。プレミアデビュー2戦目での初得点は、12年8月25日のフルハム戦で決めたマンチェスターUの香川に並ぶ日本人最速記録。02年にフルハムに移籍した稲本(現J2札幌)は初ゴールまでに4試合、05年にボルトンに新天地を求めた中田英は5試合を費やした。日本人の活躍が難しいと言われる難関リーグで、結果を示した。

 この試合前、自身のフェイスブックに思いをつづった。「自分には分かりやすい武器がないことで、練習でのアピールが難しい」「チームにないものを自分が全力でやっている」などと胸の内を吐露。「生き残るために、全力でプレーして来ます」と締めた。見事な有言実行だった。海外組不在の日本代表は東アジア杯は最下位。9月にはW杯アジア2次予選が待っているだけに、岡崎の活躍はハリルジャパンにとっても吉報となった。

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