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斬新ハリルGK塾!攻撃の起点に…インステップキック徹底せよ!

[ 2015年5月13日 05:30 ]

権田を指導するハリルホジッチ監督

日本代表候補国内合宿

(5月12日)
 国内組だけを集めた合宿初日。ハリルホジッチ監督が真っ先に向かったのはGK練習だった。自らボールを手にし、キック練習に加わった。62歳の老将がかかとを上げ、インステップでボールを蹴る。西川、権田、東口、六反と招集したGK4人に求めたのは鋭く正確にグラウンダーのボールを出すこと。GKが攻撃の、ビルドアップの起点となれ――そんなメッセージが込められていた。

 例えば15メートル程度の近距離、またはペナルティーエリア内でもインステップで蹴ることが義務化された。初招集の六反が目を丸くする。「斬新でした。日本ならインサイドで蹴るけど、どんな距離でもインステップを使え、と」。足の内側でボールを捉え、正確なパスに適したインサイドよりも、足の甲でボールを捉え、速いパスを出せるインステップ。指導は蹴る足の角度にも及んだ。東口も「ここまでの指導はサッカー人生で初めて」と言う。前日、GKのレベルアップを重要なテーマに挙げていた指揮官が早速、改革に乗り出した。

 新顔7人を含め、国内組28人を招集した今回のミニ合宿。GK特訓以外にも“ハリル流”は随所に表れた。千葉県内の宿舎に集合すると、まず以前から12%以上は不合格としている各選手の体脂肪を計測した。その後、部屋から出ないよう通達すると約1時間半、昼寝の指示。ピッチ外のプランニングも徹底されていた。

 練習では冒頭9分間、円陣を組んだ。「誇りを持ってプレーしてほしい」と伝えた。ピッチ中央にホワイトボードを引っ張り出し、狭いエリアでのボールコントロール、スピード、球際の強さ、ボールを奪った後の前への意識などを指導。合宿2日目の13日はより実戦的なメニューを予定しているという。斬新かつ繊細、熱血ハリル塾はまだまだ続く。

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