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新潟・山本鮮やかボレー弾も…神戸に後半追いつかれた

[ 2015年4月19日 05:30 ]

<新潟―神戸>前半42分、MF山本がゴールを決める

J1第1S第6節 新潟2―2神戸

(4月18日 デンカS)
 新潟はホームで神戸と2―2で引き分けた。前半10分にラファエル・シルバ(23)の4試合連続となる今季5ゴール目で先制。1―1の同42分には、骨惜しみしない走力でMF山本康裕(25)が今季2ゴール目を決めて勝ち越したが、守りきれなかった。リーグ戦のホーム神戸戦は5勝5分けと無敗は守ったが、勝ち点は6にとどまった。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、MF山本はピッチにあおむけに倒れ込み、しばらく動けなかった。力を惜しむことなくピッチを走り続けた。ゴールも決めた。それだけに、勝ち点3を逃した悔しさも大きかった。

 「だらしない試合をしてしまった」。後半15分に同点弾を決めた神戸の高橋をマークし切れなかった後悔もある。「2失点目に絡んでしまったので、非常に悔しい。負けたような感じがする」。笑顔を見せたのは、ゴールを決めたときだけだった。

 先制ゴールの5分後に左CKをGK守田がセーブできず、DF舞行龍のオウンゴールで同点となって迎えた前半42分。FW山崎の右からのクロスが相手DFに当たって弾んだ。ボールがこぼれた左サイドにいたのが、山本だった。フリーで鮮やかなボレーを決めた。

 今季はリーグ戦6戦、ナビスコ杯3戦の全てに先発している。柳下監督の信頼が厚い最大の理由は、攻守での惜しみない走力だ。Jリーグトラッキングデータのスプリント回数は開幕戦の鳥栖戦から23、35、33、26、33回と毎回、チーム最多。神戸戦は今季最多の36回だった。ボールがこぼれるわずかな可能性を狙ってゴール前に全力で走り込む。勝ち越し弾は何度も繰り返したスプリントが結実したものだった。

 「休まずに試合に出られることが幸せ」と、疲労を口にすることはないが、試合後は「ボールを回せているようで、相手の嫌なところは突いていない。前線がフリーでも、そこにボールが出ていない」とあえて厳しく振り返った。柳下監督も「あと3、4点は取れた」と話したドロー。ゴールを決め切れない試合が続くが、それでも、走り続けるしかない。

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