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磐田・小林、新得点パターンで古巣の東京V撃破だ!

[ 2015年4月19日 05:30 ]

スタジアムでのリラックスゲームでパスを送るMF小林

J2第8節 磐田―東京V

(4月19日 ヤマハ)
 2位の磐田は19日、ホームに7位の東京Vを迎え撃つ。MF小林祐希(22)にとっては、ジュニアユース時代からプロ2年目の12年途中まで在籍した古巣だ。24日に誕生日を迎えるため、22歳最後の一戦。得点パターンの増加を画策しているトップ下が、“新しい形”のゴールで今季4点目を奪う。

 MF小林はヤマハスタジアムでの全体練習を終えると、壁を設置して直接FKを蹴り込んだ。普段と変わらない、試合前日のルーティン。古巣・東京V戦でのゴールを宣言しているトップ下は、穏やかな表情でピッチを引き揚げた。

 いつも、自分自身に変化を求めている。昨季の10倍にあたる20ゴールを宣言する今季。過去7戦で決めた3得点は、2本が直接FKで、1本がエリア外から放ったクロス気味のゴールだった。少ないシュートパターン。物足りなかった。「ペナルティーエリアの中で勝負すれば、もっと点が取れる」と感じていた。

 16日の全体練習後、クロスに飛び込む練習を重ねた。精度を上げるため、ではない理由があった。「(クロスを上げる)サイドバックの人たちに、“俺、こういうところに飛び込んでいるよ”とイメージづける意味も込めて」。そして、こう続けた。「クロスから点を決めるイメージがあれば、(クロスが)増える」と。

 ピッチで生きるために、自ら考えて動く。ボールロストが目立った前節の岡山戦。名波監督は不調で途中交代させた小林に、試合後も今週の練習中も、あえて試合に関する言葉を掛けなかった。「自分で考えてやっていかないといけない人間。海外に行きたい、代表選手になりたいのであれば」。意味を込めた、無言のメッセージだった。古巣相手という環境だけで特別なゴール。過去とは違う形で奪った時、それはもっと意味を持つ。

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2015年4月19日のニュース