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武蔵、新妻に逆バレンタイン弾贈る!シンガポールと親善試合

[ 2015年2月14日 05:30 ]

練習する鈴木(右から2人目)らU―22日本代表イレブン

 シンガポール遠征中のU―22日本代表は13日、14日のU―23シンガポール代表との親善試合に向けて最終調整を行った。FW鈴木武蔵(21)は1月19日に一般女性と結婚。11日には21度目の誕生日を迎えており、ハッピーウエディング&バースデー弾を自ら決めて、チームを勝利に導く。

 赤道直下の地、シンガポールのジャラン・ベサールスタジアム。この日の最高気温は31度。真冬の日本とは大きく異なる環境の中で、鈴木はシュート練習で黙々とゴールへのイメージを描き続けた。「日本でキャンプをやってきたんで。疲れはあります。調子は普通ですかね。程よい感じです」。決して万全というわけではないが、狙うのはもちろん得点だ。

 ゴールを取りたい理由もある。1月に年上の一般女性と結婚した。「1人だとだらしないんで。寮を出るタイミングで結婚しようと。(夫人は)俺のために栄養面を勉強していて、栄養士の資格も取ると言ってくれている」とのろける。新妻の努力に報いるために、夫は結果を出すしかない。

 今オフ中には約1週間、フランクフルトの練習に参加した。現在、ブンデスリーガ得点ランクトップのマイアーらとともにボールを追いかけ「(マイアーは)大きい体(1メートル96)なのにめっちゃ動けるんですよ」と衝撃を受けた。練習試合で得点するなど活躍したが「(ドイツの選手は)球際の力強さがあったし。もっとレベルアップしないといけないと思いました」と、課題も見つかった。同時に「(DFの)背後に抜けるタイミングなどは通用した」と、自らの強みを再確認し、自信を深めた。

 将来的には海外でのプレーを目標とする鈴木にとって日本代表として戦う試合は常にアピールの場。今遠征はリオ五輪のアジア1次予選を兼ねた3月のU―23アジア選手権予選(マレーシア)に向けたシミュレーションでもある。

 「(シンガポール戦も)頑張ります」。11日には誕生日を迎えたばかり。愛妻のため。自身のために。シンガポールの地で決める21歳初ゴールがリオ五輪に向けた戦いへの号砲となる。

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2015年2月14日のニュース