×

浦和 柏木、著書で母への思い「母子家庭だからこそ…」

[ 2015年1月27日 20:00 ]

自著の刊行記念サイン会を行った浦和・柏木

 J1浦和の元日本代表MF柏木陽介(27)が27日、今月20日に発売された自著「『自信』が『過信』に変わった日 それを取り戻すための2年間」の刊行記念サイン会をさいたま市内で行った。

 自身の心と向き合い、プロサッカー選手の等身大の悩みを正直につづった。「人との出会いやサッカー、ケガでの悩みなど、自分がどういう風に成長できたか分かった」と振り返り、「レッズの柏木陽介を知ってもらいたい」とPRした。集まった200人のファンに丁寧にサインした。

 著書の中には、女手一つで育ててくれた母・清美さんへの思いも描かれている。「母子家庭だからこそ、ここまで来ることができた。親孝行をしたくてプロになった」と秘めた思いを話し、「困っている人の力になれば」と売り上げの全額を寄付するという。

 浦和は昨季、リーグ優勝に王手をかけながら終盤の失速で8年ぶりの頂点を逃してしまった。「本当は優勝して本を出したかったんやけど…。何も成し遂げていないのに複雑な思いがあった」と苦笑いしながらも「多くの人の支えがあって出版することができて非常にうれしい」と話した。

 今季は国内だけでなくACLというアジア舞台も待つ。柏木は「過信にならずに自信を持って臨んでいきたい」と意気込む。サポーターから“浦和の太陽”と呼ばれる司令塔は、日の丸への思いも人一倍強い。「チームで結果を出すことが代表への近道」と語気を強めていた。

続きを表示

2015年1月27日のニュース