×

アギーレ監督に笑顔なし シュート20本で1点「満足していない」

[ 2014年10月11日 05:30 ]

<日本・ジャマイカ>サムアップするアギーレ監督

キリンチャレンジカップ2014 日本1―0ジャマイカ

(10月10日 デンカS)
 ようやく勝利の女神を振り向かせた。だが、日本代表・アギーレ監督に笑みはなかった。放ったシュートは相手の4倍となる20本。約20時間のフライトを経て2日前に来日したばかりのジャマイカから奪った得点は1点。会心の勝利には程遠かった。

 「得点が内容を表していない試合。チャンスははっきりしたものでも4つ。チームが機能したことはうれしく思うが、結果には満足していない」

 攻撃の指示は「ボールを奪ったら果敢に攻めろ」。高い位置で奪い一気に攻撃のスイッチを入れること。それ以外は個を尊重し、自由を与えた。先制点までは理想的だったが、その後は空砲の連続。永遠の課題である「決定力不足」がまたも顔をのぞかせてしまった。

 指揮官は強豪との対戦をイメージする。「ブラジル戦ではこれほど好機は訪れない。たとえ1本でもそれを決めないと勝てない。才能はそろっている。得点力不足解消の自信はある。フィニッシュの部分はトレーニング、ピッチで向上させないといけない」と自身に言い聞かせるようだった。

 9月の2試合では4失点と守備の不安を露呈、初の完封でその課題を克服したものの、今度は決定力不足に泣いた。次戦はブラジル戦。メキシコ代表監督時代の01年南米選手権でブラジルから金星を挙げた実績を持つ指揮官は「将来、見たいのは常勝する日本。(プレーの)質と責任を果たせば成功する」。王国との一戦に向け、独特の語録で締めくくった。

続きを表示

2014年10月11日のニュース