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ポルトガル、C・ロナ弾で勝利も…得失点差に泣き敗退決定

[ 2014年6月27日 03:01 ]

<ポルトガル・ガーナ>試合中、厳しい表情を浮かべるC・ロナウド(AP)

W杯1次リーグG組 ポルトガル2―1ガーナ

(6月26日 ブラジリア)
 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会第15日は26日(日本時間27日)、1次リーグ最終節が行われ、G組ではポルトガル(FIFAランク4位)とガーナ(同37位)が対戦。同点の後半、ポルトガルはC・ロナウドの今大会初ゴールで勝ち越し、勝利を手にしたものの、得失点差で同組2位・米国を上回ることがてきず、ガーナとともに1次リーグ敗退が決まった。

 ポルトガルは初戦のドイツ戦で0―4と大敗。続く米国戦も2―2ドローで、2試合を終えて1分け1敗、得失点差マイナス4、勝ち点1のグループ最下位で最終戦を迎えた。

 1次リーグ突破にはガーナ戦での勝利が最低条件。しかも大量得点で得失点差を挽回しなければならなかった。だが、すでに帰国したDFファビオ・コエントランらチームにはケガ人が続出。エースのC・ロナウドも左膝に不安を抱えており、最終戦を前に「我々は平均的なチームで(世界の)トップチームだと言ったらウソになる」と、その発言は終始控えめだった。

 それでも奇跡の逆転突破を目指し、C・ロナウドが相手ゴールに迫る。前半5分には右サイドからクロス気味に“狙った”シュートはクロスバーに跳ね返された。さらに19分、右クロスにヘディングで合わせるが、GKの好セーブに阻まれた。

 エースが作り出すリズムがポルトガルに先制点をもたらす。前半31分、ミゲル・ベロソの左クロスをガーナDFがクリアミスしオウンゴールに。思わぬ形でリードを奪った。

 後半12分には、ガーナのギャンにヘディングシュートを決められ同点に追いつかれた。しかし同35分、左クロスを相手GKがバンチングでクリア、そのこぼれ球をゴール前で拾ったC・ロナウドが左足を振り抜き、ゴールネットに突き刺した。

 勝ち越したポルトガルは、その後も再三、相手ゴールに迫るも、得点は2点止まり。今大会初勝利で勝ち点3を積み上げたが、得失点差を埋めることはできなかった。

 4大会連続6回目出場のポルトガルが決勝トーナメント進出を逃すのは、02年日韓大会以来12年ぶりの屈辱となった。

 一方、この試合の勝利が突破への最低条件だったガーナも敗退が決定。試合前、同国のサッカー連盟が、監督への暴言などを理由に主力のボアテングとムンタリをチームから追放したと発表するなど、トラブルが重くのしかかった。

 06年ドイツ大会はベスト16、10年南アフリカ大会はベスト8の成績を残し、3大会連続3回目の出場だったガーナにとって、初の1次リーグ敗退となった。

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2014年6月27日のニュース