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長谷部 新監督の要請で緊急渡独!W杯前実戦復帰も視野に

[ 2014年4月26日 05:30 ]

膝のリハビリ中だった長谷部は新監督の要請で緊急に渡独することになった

 2月28日に右膝を手術し国内でリハビリを続けていたニュルンベルクの日本代表MF長谷部誠(30)が25日、羽田空港発の航空機で緊急渡独した。2部降格の危機に瀕(ひん)するニュルンベルクのプリンツェン新監督から招集要請を受けたもので当初の予定を約1週間前倒しした。心配される右膝のリハビリも順調な様子で早ければ5月中旬の復帰を視野に入れている。

 右膝の回復が順調だからこその緊急渡独となった。長谷部が急きょ、ドイツ行きの飛行機に飛び乗った。「昨夜、チームから連絡を受けました。マインツ戦(26日)で前泊する宿舎に合流します」。降格危機に瀕するチームは残り3戦、一丸で戦う方針。日本でリハビリ中の長谷部の招集はクラブ内での存在、信頼の大きさを浮き彫りにした。

 2度目の手術から8週間。注目の復帰時期に関しては「どこって決めちゃうと、そこを目指しちゃうので」とあえて明言を避けた。それでも「再発に気を付けてやってる。残り3試合。入れ替え戦まで回れば入れ替え戦もある。その辺も考えながらやっていきたい」と語った。チームは現在、16位と勝ち点1差で降格ゾーンの17位。今季を16位で終えれば5月15、18日の1、2部入れ替え戦に回るとあって来月中旬の復帰が視野にあるようだ。

 右膝は1月14日に半月板を損傷、同17日に最初の手術を受けた。だが、違和感が消えず2月28日に再手術という難しい決断をした。慎重になるのはそのためだ。日々、日本代表の医療スタッフとも連絡を取る。国内リハビリ中は尊敬するカズと会食するなど「普段会えない人とも会えた。リフレッシュできた面もある」と話す。この壁を乗り越えた先にはW杯のピッチがあると信じている。

 当面はピッチの外から1部残留を目指すクラブのサポートに徹し、ピッチに立つ準備も進めていく。「代表もそうですが、とにかく今はクラブも大事な時期なので」。公式戦は昨年12月21日のシャルケ戦以来遠ざかる。5月中旬の復帰が実現すればW杯に向け、これ以上の明るい材料はない。一歩一歩、ザックジャパンの主将が復活ロードを進んでいる。

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2014年4月26日のニュース