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日本 本田が同点弾!2点ビハインド追いつきオランダとドロー

[ 2013年11月16日 23:05 ]

<日本・オランダ>後半、ゴールを決めた本田

国際親善試合 日本2―2オランダ

(11月16日 ベルギー・ゲンク)
 サッカーの日本代表は16日、ベルギーのゲンクでの国際親善試合でオランダ代表と対戦し、2―2で引き分けた。2点を先行された日本だったが前半終了間際に大迫がゴールを決めると、後半15分には華麗なパスワークから本田が同点弾を決めた。

 日本はスタメンから香川(マンチェスターU)を外し、左MFには清武(ニュルンベルク)を起用。注目の1トップには10月の欧州遠征で先発起用された柿谷(C大阪)ではなく、大迫(鹿島)を抜てきした。

 前回のベラルーシ戦(10月15日)戦からはスタメン4人を変更。GKも川島(Sリエージュ)から西川(広島)に代え、長谷部(ニュルンベルク)とコンビを組むダブルボランチの一角には山口(C大阪)起用されることとなった。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が44位で、前回ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会準優勝のオランダは8位につける。来年のW杯ブラジル大会に向けて強化を進める日本は、10月の欧州遠征では2連敗。今回は19日(日本時間20日)にFIFAランキング5位のベルギー代表とも対戦し、強豪との力関係を測る重要な一戦となる。

 日本は試合開始から攻勢に出る。前半5分には山口が左サイドを深くえぐった清武からのグラウンダーのクロスボールを右足でシュート。これはゴール上に大きく外れる。さらに同6分には、左サイドをオーバーラップした長友が中央へ鋭いクロス。相手GKも触ることが出来ず、フリーの岡崎が合わせようとするが上手くボールをとらえられずゴール右隅へ外れてしまう。

 試合のペースを握っていた日本だったが同12分、後方からのロングボール処理を内田がミス。前線に走り込んでいたMFファンデルファールトがこのボールに反応し、GK西川と1対1となり、もつれながらも華麗にゴールへと流し込まれてしまい日本が先制を許す。

 1点を追う日本はペースを乱してしまい攻撃のリズムが作れない。同23分にはMFストロートマンからのスルーパスを受けたFWレンスがペナルティエリアに侵入。西川と1対1のピンチを迎えるも内田が懸命にカバーに戻り、なんとかCKに逃れる。

 しかし日本はその後も防戦に回る展開が続き同39分、左サイドから素早いボール回し右サイドへ展開され、フリーでボールを受けたMFロッベンがドリブル突破をしかけると、カバーに入った長谷部も振りきられゴール左隅上に強烈なシュートを決められてしまう。

 2点を先制され意気消沈する日本だったが前半終了間際、吉田が高い位置で相手のボールをカットし長谷部へ。そのままドリブルで中央へ持ち込み前線の大迫にパス、相手DFとの間にうまくポジショニングした大迫はこのボールをダイレクトでシュート。相手GKシレセンが飛びつくもボールに触れず見事にゴールネットを揺らし前半終了。

 日本は後半頭から香川と遠藤を投入。清武と長谷部がベンチに下がった。

 日本は後半開始からチャンスを量産。同5分には本田のパスをエリア内で受けた香川が胸で華麗にワントラップ。反転してシュートを放つが相手DF陣にブロックされる。さらに同7分には本田がポスト直撃のシュート、同11分には長友が右足で狙うがわずかに右へそれゴールならず。

 香川&遠藤の投入で攻撃のリズムを掴んだ日本は勢いに乗り同15分、遠藤が右サイドへ大きく展開し、内田→岡崎→本田→内田と華麗なパスワークが繋がる。さらにエリア内の大迫へパスが通ると、このボールをダイレクトで落とし本田が左足でシュート。これが相手GKの脇をかすめ、日本に待望の同点ゴールが生まれた。

 同点に追いつき一気に逆転を狙う日本は同28分、大迫に代え柿谷を投入。すると同33分、香川からのスルーパスに反応した柿谷がDFラインの裏をとり、右足でゴールを狙う。見事にネットを揺らしたかに見えたが、ボールはわずかに枠の外。絶好の決定機をものに出来ず。

 その後も攻め続けた日本だったがオランダゴールを脅かすことはできず2―2で試合終了。日本は2点ビハインドから見事に追いつき、欧州の強豪と互角の攻防を繰り広げた。

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