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来季J2降格の大分、昨年度覇者の柏撃破で初の8強入り!

[ 2013年11月16日 15:18 ]

後半ロスタイム、決勝ゴールを決め喜ぶ大分・西(左)

第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦 柏0―1大分

(11月16日 カンスタ)
 第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会は16日、4回戦8試合のうち5試合が各地で行われ、来季のJ2降格が決まっているJ1大分が後半ロスタイムの劇的な決勝弾で前年度天皇杯覇者で今月ナビスコ杯を制したばかりの柏を1―0で下し、クラブ史上初のベスト8進出を果たした。

 苦しい1年を過ごしてきた大分に歓喜の時が訪れたのは90分を過ぎてからだった。0―0のままロスタイムに突入し、延長戦突入のムードが濃厚だった後半46分だ。MF木村祐志(26)の右からの低くて速いクロスに、途中出場していたMF西弘則(26)がダイビングヘッドでファーサイドに飛び込み、待望の先制ゴール。その後も続いた長いロスタイムに、あわや失点というシーンもあったが、元日本代表のDF高木和道(32)がゴールの中でスーパークリアを見せるなど、全員で1点を守り切った。

 西は「皆が粘って頑張って守っていた。自分がたまたま、あそこにいただけって感じ。祐志のボールが良かった」とアシストした木村を立てつつ、静かに喜びをかみしめた。

 すでに来季のJ2降格が決定しているが、西は「リーグ戦は残念な結果ですが、天皇杯は残っているので、サポーターと一緒にどんどん勝てればいいと思います」とクラブ初の準々決勝に気合十分。12月22日の準々決勝は、11月20日に行われるJ1横浜とJFL長野の勝者と対戦する。

 また、同じくJ1対決となった清水―仙台戦(アイスタ)は、仙台がMF梁勇基(リャン・ヨンギ)のゴールで1―0で勝利し、準々決勝に駒を進めた。

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2013年11月16日のニュース