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11人代えても変わらん ザックジャパン2失点

[ 2013年7月26日 06:00 ]

<日本・オーストラリア>後半34分、日本が2-2の同点に追いつかれ、うなだれるGK権田

東アジア杯 日本3―2オーストラリア

(7月25日 華城)
 中国戦から先発メンバーを全員入れ替えたザッケローニ監督だったが、攻撃陣と守備陣で明暗を分けた。2点リードの後半31分から4分間で2失点。指揮官は「あの時間帯はみんな疲労を訴えていた。ボールをキープできなくなり、相手にスペースを与えてしまった」とかばったが、マークの受け渡しなど基本的な技術のミスが破綻へとつながった。

 コンフェデ杯で3試合9失点と守備が崩壊。今大会も中国戦と合わせ2試合5失点と歯止めは利かない。ザックジャパンの常連組に食い込むだけの新戦力が発掘できたとは言い難かった。

 大胆な11人のメンバーチェンジ。理由については「前日の練習で中国戦に先発した選手に切れがなかった」と説明した。「できるだけ多くの選手を見極めたかった。その中で正直、みんな良いプレーをした。守備はビルドアップに参加し、MFとFWは攻守にわたってチームに貢献した」。攻撃は確かに成果があった。ゴールを決めた斎藤、大迫を筆頭に結果を出した。急造のDFラインも「鈴木は右の方が逆サイドへのロングボールや縦パスなどがよりうまく出せる」と左の鈴木と右の千葉のセンターバック2人の位置を変更。1―0の後半11分には鈴木の縦パスから豊田、大迫と渡ってゴールも生まれている。

 計算できる攻撃と不安を抱える守備。残されたテストは28日の韓国戦のみ。最大のライバルとの一戦で大会初優勝に挑む。「状態の良い選手を優先して使う。選手を見極めるスタンスに違いはないが、優勝を目指すのは当然だ」。プレッシャーがかかる中で、選手がどれだけに真価を発揮できるか。指揮官にとっては最後にして絶好のテストチャンスとなる。

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2013年7月26日のニュース