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0点じゃ勝てない なでしこ、格下北朝鮮に痛恨ドロー

[ 2013年7月26日 06:00 ]

<日本・北朝鮮>前半、ゴール前に飛び込む大儀見

東アジア杯 日本0―0北朝鮮

(7月25日 華城)
 なでしこジャパンは北朝鮮と対戦し、0―0で引き分けた。初戦で勝利を挙げた中国戦まで佐々木監督が就任した08年以来、この大会は3大会にまたがって7連勝していたが、初めて勝てなかった。史上7人目の通算100試合出場を達成したエースFW大儀見優季(26)も不発に終わった。3連覇の懸かった最終戦は27日に行われ、韓国とソウル五輪スタジアムで対戦する。

 優勝したかのように応援団と喜びを分かち合う北朝鮮イレブンを尻目に、憮然(ぶぜん)とした表情が並んだ。FIFAランク9位(日本は3位)の格下相手に痛恨のドロー。就任以来、この大会で初めて白星を逃した佐々木監督は「そういうこともありますよ。(選手は)暑い中よくやってくれた」とねぎらったが、物足りなさの残る内容で勝ち点1にとどまった。

 前半はチャンスの場面でパスミスを連発した。前半25分には宮間が川澄へのパスをカットされる。同27分には川澄が大儀見へのラストパスを相手に渡すなど、フィニッシュに持ち込めなかった。シュートは相手の7本に対し、1本。指揮官は前日2試合が行われたピッチ状態や、30度を記録した気温を原因に挙げた。しかし、それは北朝鮮にとっても同条件。言い訳にはならなかった。

 後半は修正し、チャンスも増えシュートは11本(北朝鮮は3本)。しかし、決定力を欠く。エースの大儀見は47分に川澄からの浮き球を倒れ込みながら右足でシュートしたがGK正面。「前半はゴールイメージを描けなかったが後半はできた。(結果に対し)悲観的になってない」と前を向いた。だが、5本のシュートはすべて空砲。自身の記念試合を飾れなかった。

 2位の北朝鮮に勝ち点差を付けられず、優勝争いも混沌(こんとん)。佐々木監督は韓国戦に向けて「4チームの中で一番走りきれるような選手をそろえる。勝たないといけない」と話した。もしFIFAランク16位の韓国にも勝てずに3連覇を逃せば、W杯女王、そしてロンドン五輪準優勝の権威も失墜する。

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