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レアンドロ豪快ハット!G大阪、7発で降格圏脱出

[ 2012年8月26日 07:36 ]

<G大阪・札幌>前半45分、GKの頭上を越すゴールを決めるレアンドロ

J1第23節 G大阪7-2札幌

(8月25日 万博)
 G大阪が夏休み最後の1戦で大花火を打ち上げた。取りも取ったり「7得点」。優勝した05年の7月2日・東京V戦以来の大量得点で、前節・名古屋戦の5得点と合わせ、2試合12得点と荒稼ぎだ。2戦連続5得点以上はクラブ史上初。この大勝で4月22日・清水戦以来の残留圏に浮上した。

 攻撃を引っ張ったのは“SL”2トップだ。まずは前半16分、FW佐藤が頭で合わせて今季11得点目。3戦連発でチームに勢いをつけると、相棒のFWレアンドロが前半26、同45分、後半12分とハットトリックを達成。「嬉しいけど個人の力じゃない」。L砲は謙虚に話すが、加入後初戦の7月28日・神戸戦以降6試合6得点。前回所属した09年は公式戦29試合22得点だったが、それを上回るハイペースだ。2人で8月の4試合は計9得点。今やリーグ最強の2トップとして君臨する。

 リーグ5試合連続負けなし。転機は神戸戦。昨年まで指揮を執った西野監督との因縁マッチだった。松波監督は「みんな少なからず意識する相手だった。そんな中、ロスタイムで攻められながらも引き分けまで持っていくことができた」と振り返る。それまで、低迷に焦ったチームはどんな状況下でも勝ち点3を狙いにいき、その結果、鳥栖戦や浦和戦ではロスタイムに勝ち越し点を献上する内容が続いた。だが神戸戦前日に選手がミーティングを開き「勝ち点1にこだわろう」と決起。目標を残留に切り替えて意思統一ができた瞬間、本来の強さが甦った。

 だが降格圏脱出にも緩みはない。「きょうは終わったこと。次の90分に向けて準備していく」と松波監督が言えば、レアンドロも「ここで引き締めて逆戻りしないようにしたい」と口元を結ぶ。今のG大阪にスキは見当たらない。

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2012年8月26日のニュース