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“沢2世”の逸材 18歳・田中陽子INACに蹴活

[ 2011年9月21日 06:00 ]

INACの練習に参加したU―19日本代表・田中陽子

 “沢2世”と呼び声が高いU―19女子日本代表MF田中陽子(18=JFAアカデミー福島)が20日、兵庫県三木市内で行われたINACの練習に参加した。

 昨年のU―17W杯の準優勝メンバーで各チームから熱視線を浴びる逸材は来春のなでしこリーグ入りを希望。INACも獲得の意向を示しており、“本家”の沢とチームメートになる可能性も十分ある。

 台風15号の影響で豪雨に見舞われたグラウンドで、未来のなでしこ戦士が輝きを放った。10対10の紅白戦で、田中は控え組に入り、沢や川澄らなでしこジャパンのメンバー中心で組まれたレギュラー陣と対戦した。「判断力など全ての面でスピードの差を感じました。まだまだですし、とても勉強になります」。練習後は控えめな言葉に終始したが、攻守にハッスルしたその動きには目を見張るものがあった。

 “ポスト沢”と呼ばれる逸材だ。08年U―17W杯にも15歳ながら飛び級で出場したほど早熟で、昨年のU―17W杯にはレギュラーとして出場。決勝の韓国戦では1ゴールを決めるなど準優勝に貢献した。ボランチとして広い視野でゲームをコントロールし、なおかつ得点能力もあるプレースタイルは沢にそっくりだ。

 22日までINACの練習に参加する田中は「進路はその後考えたい」と慎重に就職先を決める意向だが、“本家”沢との強力タッグが実現することも十分ありそうだ。

 ◆田中 陽子(たなか・ようこ)1993年(平5)7月30日生まれ、山口県出身の18歳。日本サッカー協会が能力の高い選手を選抜して中高と恵まれた環境で育てるJFAアカデミー福島の1期生。08年U―17代表入りし10年U―17W杯で準優勝。現在はU―19代表。1メートル57、47キロ。

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2011年9月21日のニュース