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残り2試合…宇佐美 G大阪へ恩返しの先制ゴール

[ 2011年7月3日 06:00 ]

<浦和・G大阪>後半、ゴール決めたG大阪・宇佐美は胸のエンブレムをくわえ喜ぶ

J1第2節第1日 G大阪1―1浦和

(7月2日 埼玉)
 世界が認める選手に育ててくれた青と黒のユニホームへ、これ以上ない恩返しとなった。G大阪のMF宇佐美貴史(19)が0―0の後半11分、FW李根鎬のシュートの跳ね返りを押し込んで先制ゴールを決めた。

 ドイツ1部バイエルンMへの移籍決定後、初めて迎えた試合。勝利にはつながらなかったが「最後まで気持ちはガンバにある。ガンバが勝てるように…それだけです」と渡独まで残り2試合となったクラブへの愛着を口にした。

 本来の左サイドから右サイドにポジションチェンジした直後のゴールを「何となく、そこにいた感じ。ボールが転がってきた」と振り返ったが、海外移籍決定で注目が集まる中での活躍は“持ってる男”だからこそ。敵地で勝ち点1をもたらした孝行息子に西野監督も「今後の日本サッカーを引っ張っていく選手。戦力として失うけど大きな可能性がある。いろいろ積み上げていってほしい」とエールを送った。

 残るは10日大宮戦(NACK)と13日の神戸戦(万博)。だが感傷に浸る暇はない。「次も得点が取れるように、勝てるようにやりたい」。未来だけを見据える19歳が最後の最後までG大阪をけん引する。

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2011年7月3日のニュース