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サントス“ペレの再来”活躍で48年ぶり南米王座

[ 2011年6月24日 06:00 ]

48年ぶりに南米クラブ王者となったサントスの選手たちは、優勝トロフィーを囲んで大喜び

リベルタドーレス杯決勝第2戦 サントス2―1ペニャロール

(6月22日)
 ブラジルが誇る新たな才能が名門サントスに48年ぶりの南米王座をもたらした。王様ペレを擁して連覇した62、63年大会以来の快挙。「ペレの再来」と言われる19歳のFWネイマールは「人生最高の試合だった。歴史に名を刻めた」と笑った。

 後半2分にゴール左前から右足で先制点。同24分には起点となって追加点を演出した。長期離脱からの復帰戦で強行先発して1点目に絡んだ21歳のMFガンソと並び、ブラジル代表の将来を担うと評価される逸材。スタンドで見守ったペレ氏も「若い選手が優勝をもたらしてくれたことに感謝しなければ」と称えた。

 移籍に必要なネイマールの違約金は4500万ユーロ(約52億円)に設定されているが、昨夏のチェルシーに続いて今夏はRマドリードからオファーが届いた。欧州挑戦の時期は「神のみぞ知る」とはぐらかすが、今夏の移籍市場で最も去就が注目されている選手の一人だ。トヨタ・クラブW杯の出場権を置き土産に海を越えるか、ブラジルに残ってクラブ世界一を目指すか。7月にはA代表で南米選手権を控える逸材が、プレーと去就で世界を熱くする夏を迎える。

 ◆サントスFC ブラジル南東部のサンパウロ州サントスを本拠地に1912年創設。ペレを擁して62、63年にリベルタドーレス杯とインターコンチネンタル杯(現トヨタ・クラブW杯)を連覇。主な優勝はサンパウロ州選手権19回、ブラジル全国選手権2回。ホームはビラ・ベルミーロで収容人員は2万1000人。

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