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高原 移籍後初アシスト!復活待つ指揮官「彼はタイガー」

[ 2011年4月3日 11:31 ]

前半7分、先制点を決めたMF山本真(中央右)と握手する高原(左)

 清水は2日、アウスタ日本平でJ2京都と練習試合を行い、FW高原直泰(31)が移籍後初アシストするなど、復活の兆しを見せた。前半7分、右クロスでMF山本真希(23)の先制点を演出。試合は1―1と引き分けた。

 元日本代表エースに再びゴールの臭いがしてきた。前半7分、小野、大前とパスをつなぎ、右サイドに流れた高原が正確なクロスを上げる。ゴール前の山本真に相手DFが全く寄せ切れず、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。高原にとっては清水に移籍して初めてのアシスト。山本真は「高原さんのボールが良くて、どフリーだったんで、決めないとと思った」と高原に感謝した。

 高原は前半13分、伊藤のサイドチェンジを受け、右サイドの角度のない位置から豪快にシュートを放ったが、これは相手GKの好セーブに遭い、清水初ゴールはお預けに。「うまく裏に入れたが、GKも詰めて角度がなかったので打っちゃったけど、あの場面で冷静になれれば」と悔やんだが、慣れない1トップで試合を重ねるたびに、存在感を示している。「前回の横浜FC戦(3月26日)の反省を生かし前半から仕掛けられた。チームとしても少しずつ前進している」と高原も手応えをつかみ取った様子だ。

 浦和、水原三星(韓国)でプレーしたここ数年は出場機会が激減。地元・清水に移籍し、まずは試合勘を取り戻す作業からの再出発となった。ゴトビ監督は「いつも練習は100%でやっている。彼はよみがえるはず」と高原の復活を信じ、そして高原のニックネームを「まだちゃんと思いつかないが、彼はタイガー。虎のイメージであだ名をつける」と話した。牙を向いた清水のタイガーの完全復活は、秒読み段階に入っている。

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2011年4月3日のニュース