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内田 勝利目前の中止に憤り「ファンは暴れればいいんだから」

[ 2011年4月3日 06:00 ]

ザンクトパウリ戦の後半、競り合うシャルケの内田(左)

 シャルケの日本代表DF内田篤人(23)が思わぬアクシデントに遭遇した。1日にアウェーのザンクトパウリ戦に右サイドバックで公式戦10試合連続の先発出場。3月29日の日本代表の慈善試合から中2日ながら攻守に奮闘していたが、2―0のリードで迎えた後半43分に観客が投げ込んだ物が副審を直撃したため、主審が中止を決めた。試合成立の是非は今後ドイツ協会が決定する。

 シャルケにとってリーグ戦2試合ぶりの勝利となるはずだった。2―0で迎えた後半43分、バックスタンドから相手サポーターが投げ込んだと思われるビール入りのプラスチック製コップが副審の後頭部を直撃して試合は中断。主審はそのまま終了を宣告して、ザンクトパウリに退場者が2人出た荒れた試合は中止となった。先発で中止までプレーした内田は「これで(試合が)無効になっちゃったら…。ファンは暴れればいいんだから」と憤りを隠さなかった。

 強行日程の中で内田は奮闘した。日本での親善試合からわずか中2日。ほとんど練習できない中で、初指揮となったラングニク新監督から先発に起用された。「出られない覚悟があったけど、使ってくれて本当にありがたい。しっかりやろうと思った」と攻撃では計5本のクロスを上げ、守備でも前半17分に相手FWアサモアのシュートを阻止。2―0のリードに貢献して勝利は目前だっただけに、怒りが募った。DF長友との日本代表対決としても注目される5日の欧州CL準々決勝インテル・ミラノ戦に向けて勢いをつけるはずだったが、スッキリしない幕切れとなった。

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2011年4月3日のニュース