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ザックジャパンvsJ選抜「がんばろうニッポン!」

[ 2011年3月18日 06:00 ]

 日本サッカー協会は17日、日本代表とJリーグ選抜(仮称)が対戦する「東日本大震災復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」を29日に大阪・長居で開催すると発表した。中止した親善試合2試合の代替試合として、ニュージーランド代表と慈善試合を開催する方向で最終調整していたが、同国協会が来日を断念することを表明したため前日の発表を一転させた。二転三転した上で、ようやく試合開催のメドが立った。

 ニュージーランドとの合同チャリティーマッチ開催発表が一転。ザックジャパンの相手がJリーグ選抜に変更された。

 まさに前代未聞の急転劇だ。日本協会は前日、東日本大震災の影響を考慮し、モンテネグロ戦(25日、エコパ)とニュージーランド戦(29日、国立)の中止を決定。29日に大阪・長居でニュージーランドと慈善試合を行う方向で調整に入った。

 しかし、この日、ニュージーランド協会のハタム会長から日本協会の小倉会長に電話と手紙が届いた。健康や安全面での懸念が残ることを理由に辞退するとの内容だった。「大変苦渋の決断だったことは理解できる」と言う小倉会長は、即座にJリーグの大東チェアマンと協議し、Jリーグ選抜を編成し代替試合を行うプランを固めた。

 日本協会の原博実技術委員長は対応に追われた。国際Aマッチでなくなったため日本協会に選手の拘束力はない。海外組の招集は交渉次第。長友(インテル・ミラノ)、本田圭(CSKAモスクワ)ら12人の候補選手の所属クラブと再調整に突入した。17日にも行う予定だった23人の代表発表も先送り。唯一、ザッケローニ監督がイタリアから再来日して指揮を執ることだけが確認された。

 ドタバタぶりを示すようにJリーグ選抜の概要は不透明だ。「本日、J1、J2の実行委員に通達しました。監督、選手の選考はこれから」と大東チェアマン。A代表、U―22代表を除く選手の中から選考する。Jリーグ関係者からはMF中村(横浜)、FWカズ(J2横浜FC)ら全国区の人気選手の名前が挙がった。6月まで親善試合のないザックジャパンにとっても貴重な一戦。二転三転した上、ようやく開催の大枠が見えてきた。

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2011年3月18日のニュース